WiMAXを自宅の固定回線代わりとして使うのはあり?自宅メインで利用するポイント
自宅に固定回線を引かず、代わりにWiMAXをメイン回線として使って、8年ほどが経ちます。
最初は、外出用にWiMAXルーターを持っていたのですが、使っているうちに『これは固定回線を解約してもいいのでは?』と思い始めて、当時契約していたSoftbankの固定回線を解約しました。
それからは、自宅の固定回線の代わりとして、WiMAXを使っているので、メイン回線として使う工夫や使用感をまとめてみたいと思います。
当然WiMAXをメイン回線にしない方が良いというケースもあるので、その注意点も書いておきます。
WiMAXからWiMAX2+にサービスが変更になった今でも、問題なく自宅の固定回線の代わりに支えているので、通信をWiMAXで一本化したいという方は参考にしてください。
WiMAXを固定回線化している環境
- WiMAX2+ルーター (モバイルタイプ)
- WiFi中継器
WiMAXを自宅の固定回線化と言っても、そんなに複雑なことはしていません。
モバイルタイプのWiMAXルーターを常時充電しつつ、BuffaloのWiFi中継器を使って、部屋の隅々まで届くようにしています。
少し前までは、WiMAXルーターにクレードルをセットして、Air Macに繋いでいたのですが、機器が多くなるので、現在の形に落ち着きました。
WiMAXには、ホームルータータイプもありますが、持ち運びができるモバイルタイプで、WiFi中継器を使ってWiFiを広げたほうが、使い勝手が良いです。
一切外に持ち出さないという場合は、ホームルーターだと、中継器が必要ないので良いかもしれませんね。
現在WiMAXのWiFiを拡張するために使っているのは、こちらです。
通信量はどれくらい使っている?
WiMAXを自宅の固定回線化する上で、一番気になるのが通信量ではないでしょうか。
実際に毎月の通信量としては、80GB〜100GB程度を使用しています。
スマホは格安SIMを使っていて、通信量が少ないプランを契約しているので、自宅での通信は全てWiMAXが担当しています。
- iPhone 2台
- iPad
- Mac Book Pro
- Fire Stick TV
主に上の5台を接続していて、Webサイトの閲覧や音楽や動画の視聴も行なっています。
通信制限はかからない?
現在、WiMAX2+に関しては月間の通信量は無制限で使えるものの、3日で10GBを超えると速度制限がかかるという仕組みになっています。
通信量 | 速度制限 | |
---|---|---|
3日間 | 10GB | 18:00 – 2:00 1Mbps |
1ヶ月 | 無制限 | なし |
速度制限と言っても、3日の通信量の合計が10GBを超えた翌日の、18:00から2:00までという限られた時間帯だけです。
また、制限時の速度も決して速くはないですが、1Mbpsの速度が出るので、サイトの閲覧くらいなら全く問題ありません。
現在の使い方だと、3日間の通信量が8GBから9GBくらいなので、いつも速度制限にかかりそうでかからないという状況です。
オンラインゲームなどはやらないのですが、家族がいて日中も通信を行なっているので、どうしてもこれくらいの通信量になってしまいます。
WiMAXを一人で使うというような状況なら、もっと通信量は少なくなるでしょう。
ただ、高画質の映画などをみて、MacのOSアップデートなどが重なると、前日の通信状況にもよりますが、速度制限にかかってしまうことはあります。
このあたりは、自分がどれくらいの量の通信をしているか、調べてみてからWiMAXの固定回線化を考えるのが良いと思います。
自宅のメイン回線として使うメリットとデメリット
WiMAXを自宅の回線として使っていて、基本的にはほとんど不満を感じていませんが、それは今の自分の環境であって、使い方によってはWiMAXでは物足りなく感じることもあると思います。
実際使ってみて感じているメリットと、デメリットについてまとめてみました。
自宅回線をWiMAXにして感じるメリット
- 料金が安い
- 設置が簡単
- 持ち運びができる
- 回線の混雑がない
- 引っ越してもそのまま使える
WiMAXは、3日で10GBという制限はあるものの、月の通信容量に関しては無制限です。
また、速度制限にかかったとしても、18:00〜2:00までというものですし、速度制限中も決して早くはないですが、1Mbps程度の通信速度は確保されています。
それでいて、電話回線の契約やプロバイダの契約というネット回線以外の余分な料金が必要ないので、通常の固定回線よりは、月額料金がやすくなります。
回線工事が不要で、届いたその日から使えるので、引っ越しをきっかけにWiMAXを固定回線にしてしまうというケースも少なくないでしょう。
また、持ち運びができるので、旅行や帰省の時はWiMAXを持ち出し、外でもスマホのパケット通信を消費せずに通信ができます。
そのため、月額料金以外でもスマホのパケット通信量を少なくできるというメリットがあります。
モバイルデータ通信ながら、光回線でも言われている回線の混雑というのがほとんどないので、常に安定した速度で通信ができます。
フレッツ光系のMVNOで、夜の時間帯に通信速度が出ないという場合は、思い切ってWiMAXを使ってみるのも良いと思います。
WiMAXを固定回線にして感じるデメリット
- 通信量が多くなった時
WiMAXを固定回線化して使うデメリットは、これに尽きると思います。
電波やエリアの問題は、工夫すればそれなりに解消できますし、そもそもエリアチェックで判定が×になっている所では契約することもないでしょう。
心配な場合は、Try WiMAXの無料レンタルもあるので、そこはクリアして契約したとします。
WiMAXを固定回線として利用するなら、3日で10GBの容量は意識して、ネットを利用する必要があります。
単純に1日の通信量が3.3GBなら問題ありませんが、毎日4GBを超える通信を行なっていると、毎日18:00から2:00の間は速度制限にかかることになります。
Webページをみるくらいならなんの問題もないですが、動画の視聴はスムーズじゃなくなりますし、やはり快適なネット環境とは言えません。
使い方にもよりますが、WiMAXを固定回線として使うなら、毎日どれくらいの通信を利用しているかを把握してから使うのが良いでしょう。
基本的には、仕事中はWiFiを利用しているので、自宅での通信は仕事に時間以外ということになります。
そのため、通信量は毎日3GBも消費せずに、3日間の通信量の合計が、常に8GB前後で推移しています。
OSやソフトのアップデートに注意
通信量に関するデメリットとして、OSやソフトのアップデートがあります。
私はMacを使っているので、そんなに頻繁にアップデートがあるわけではありませんが、WindowsアップデートはMacより頻繁に配布されます。
常に8GBくらいの使用量で使っていると、OSやソフトのアップデートが重なると、簡単に10GBを超えてしまうことがあります。
そのため、残りの通信容量を見ながらアップデートを翌日にずらしたりと、速度制限にかからないように工夫することがあります。
これは光回線などの固定回線では感じることのないストレスなので、毎日の通信容量に加えて、突発的な大容量の通信に関しても注意しておく必要があります。
例えば、複数台パソコンを利用していて、そのアップデートが同時にくると1日で普段の使用量+数GBの通信が必要になってくるので、この辺りを気兼ねなくできないのがWiMAXのデメリットですね。
WiMAXを自宅のメイン回線にするのは使い方によって可能
WiMAXを自宅のメイン回線として数年利用していますが、使い方によってはWiMAX一本で十分可能です。
もちろんOSアップデートのタイミングを調整したり、動画や音楽のストリーミングを垂れ流しにしないなど、通信量を減らす意識は必要ですが、仮に3日で10GBを超えてしまっても、1Mbpsで通信できるので、使えなくなるわけではありません。
反対に、ずっとネットに接続して動画や音楽をストリーミングしていたり、オンラインゲームを長時間やり続けるという使い方なら、WiMAXを自宅のメイン回線にするのは力不足です。
気兼ねなく本当の意味で無制限にインターネットに接続したいなら、現状はWiMAXのようなモバイル回線ではなく、光回線が必要でしょう。
ただし、光回線も契約する会社やプロバイダによっては、WiMAXよりもひどい速度低下に悩まされることもあるので、固定回線を引くならある程度料金が高くても信頼できる会社で契約した方が良いですね。
WiMAXの固定回線化を考えているという方は、参考にしてください。
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