UCB Type-C対応ディスプレイBenQ PD2710QCの購入レビュー
Mac Book Pro 2016の外付けディスプレイに、USB Type-C対応のディスプレイを探していたのですが、先日BenQのPD2710QCを購入したので、レビューします。
結論から言うと、購入前から懸念していた、ドッキングステーションの大きさも含めて、使い勝手には満足しています。
Mac Book Proのために作られたディスプレイと言っても過言ではないほど、よく考えられたディスプレイだと思うので、Mac Book ProのUSB Type-Cを使っていて外付けディスプレイ・モニターの購入を考えているという人に、おすすめです。
BenQ PD2710QCを魅力的に感じたポイント
Mac Book Proを持っていると、USB PDで給電しつつケーブル1本で映像が出力できるディスプレイというのはとても魅力的です。
まだまだUSB Type-C対応のディスプレイは種類が少ないのですが、他のディスプレイと比較して、PD2710QCに魅力を感じたポイントは、以下のような特徴を持っていたからです。
- 四辺が均等な狭小ベゼル
- ドッキングステーション
- 高さ調節が可能
- 画面の回転も可能
- M-Bookモード搭載
コンセプトがデザイナー向けのディスプレイということで、シルバーとブラックで統一されたデザインは、他のディスプレイの中では群を抜いて魅力的でした。
また、上記にあげた通り、Mac Book Proユーザーに嬉しい4つのUSBポートやLANポートが使えるので、新たにUSB Type-Cに対応したハブを用意する必要がありません。
四辺が均等なベゼルで縦型にしても違和感がない
このディスプレイを購入する前に、同じくUSB Type-Cに対応したPhilipsのディスプレイが候補に挙がりました。
機能面ではそんなに大きな違いがなく、Philipsのディスプレイの方が価格は安いです。
しかし、どうしても気になったのが、ディスプレイの四辺のベゼル幅です。
横向きの時はさほど違和感を感じないのですが、四辺の太さがそれぞれ異なると、縦型にした時にとても違和感を感じてしまいます。
その点、このディスプレイなら、どの方向にしても四辺のベゼルが同じ幅なので、回転によって視界に違和感を感じることなく、作業に没頭できます。
ドッキングステーションは大きいが使い勝手は良い
PD2710QCは、モニター部分にドック機能を付けずに、アームの下のディスプレイの土台となる部分にドッキングステーションを設けました。
これにより、モニターの基部がとても大きくなってしまうのですが、使ってみると、ちょうど用意ことに気づきます。
ドッキングステーションは、13インチのMac Book Proがぴったりと収まる幅で作られています。
15インチのMac Book Proだと少しドッキングステーションからはみ出る形にな流ので、13インチの方がフィット感は高そうです。
利用していない時のMac Bookの置き場所や、クラムシェルモードの際の置き場所として使えるので、細かい所ですがこう言った所も満足度が高くなるポイントです。
高さ・角度・回転の調節が驚くほどスムーズ
PD2710QCを購入して驚いたのが、高さ・角度の調節・回転の動きがとてもスムーズにできることです。
一切引っ掛かりがなく、ほぼ思った通りの場所にディスプレイを設置することができます。
BenQのディスプレイは今回初めて利用したので、他の機種のことは分かりませんが、今回購入したこのディスプレイに関しては、操作性は満点です。
しばらくMac Book Proとデュアルディスプレイで使ってみて、結構こまめに画面の角度を変えるのですが、その度に気持ちよく動いてくれるので、使っていて全くストレスを感じません。
豊富な画像モードでM-Bookモードも搭載
PD2710QCは、デザイナー向けディスプレイということで、sRGBやブルーライト軽減、CADモードなど豊富な画質モードが選択できます。
その中でも嬉しいのがM-Bookモードです。
これはMac Bookの色味に合わせて調整された画質モードなので、Mac Bookのディスプレイに慣れていると感じる、他のモニターへの違和感を軽減してくれます。
Mac Book Proの解像度は4Kで、このディスプレイの解像度は2KとMac Book Proの方が解像度が高いのですが、見ていて発色など全く不満に感じることはありません。
明るさに関しては、相当明るいので、いつもディスプレイを暗めに抑えて使用しています。
USB Type-Cでの接続は便利でもディスプレイ側の配線に注意
ここまではほぼ完璧に満足しているPD2710QCですが、唯一の不満点はディスプレイの配線が意外とごちゃごちゃすることです。
Mac Book ProとType-C一本で接続してすっきりなのですが、ディスプレイとドッキングステーションに必要なコードが案外多くあります。
- ディスプレイの電源コード
- ドッキングステーションの電源コードとアダプタ
- ドッキングステーションとディスプレイのケーブル
- ドッキングステーションとMac Book Proのケーブル
Mac Book ProとPD2710QCをType-Cで接続するには、電源コードも合わせて4本のケーブルが必要になります。
そのため思ったよりもごちゃごちゃしてしまうのですが、ドッキングステーションとディスプレイにそれぞれ電源が必要なので、仕方がありませんね。
ただ、ディスプレイとドッキングステーションをDisplay Portで接続しないと、ドッキングステーションからType-Cの映像が出力できないというのは、もう少しスマートにならないのかなと感じました。
とはいえ、外付けディスプレイは据え置きで使用するものですから、一度設置していませば、Type-C一本で充電と映像の出力ができるのは本当に便利に感じました。
Type-C対応の外付けディスプレイPD2710QCのレビューまとめ
配線のごちゃごちゃ感くらいで、後の項目では本当に満足できるディスプレイでした。
特にType-Cしか搭載していないMac Book Proであれば、接続の手軽さだけでなく、拡張性があるので、メリットはとても大きいです。
購入してから毎日使っていますが、Mac Book Proの映像を出力しながら、ドッキングステーションに外付けHDDをバスパワーで接続し、iPadやiPhoneの充電を行い…という風に、購入前に思っていた理想の使い方ができています。
PhilipsのType-C対応ディスプレイや、LGのType-C対応4Kディスプレイと迷いましたが、BenQにしてよかったと思います。
特にMac Book Proを使用しているなら、買って後悔しないディスプレイです。